今回は「なぜ赤ちゃんははちみつを食べちゃはダメなのか?」についてお伝えしました。 1歳未満の赤ちゃんは乳児ボツリヌス症という感染症にかかる可能性があるため、はちみつを食べてはいけません。 それは加熱していても、パンの中に入っているものでも食べてはいけません。 もし万が一摂取してしまった場合は、様子を見て異変があったら病院に行くようにしましょう。 正しい知識を得て、1歳を超えてから栄養あるはちみつを親子共々食べるようにしてみてください。 発酵のやすくん 次世代に発酵を伝える株式会社アグクルの代表である小泉泰英がお届けしました。 Follow me!
BABY & KIDS 1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜(はちみつ)を食べさせてはいけないことは有名ですが、その理由をご存知ですか? 原因は「ボツリヌス菌」。その症状や、食べてしまったときの対処法を医師が解説します。 Q. 赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけないのはなぜ? 1歳未満の赤ちゃんには、はちみつを与えてはいけないとされています。なぜ、はちみつを与えてはいけないのでしょうか。 A. はちみつは食中毒の一種「乳児ボツリヌス症」の原因に。1歳まではNG。 乳児は、はちみつで食中毒を起こすことも 天然の甘味料で体に良いはちみつですが、非常に低い確率ですが、「ボツリヌス菌」という菌が含まれている可能性があります。 この菌は、少数ならば、大人の体に入っても何の影響もありませんが、胃腸が未成熟で免疫力の低い赤ちゃんの体内に入ると、「乳児ボツリヌス症」という食中毒を発症することがあります。そのため、腸内環境が整う1歳までは、はちみつを与えないようにしましょう。 乳児ボツリヌス症の症状 ・元気がなくなり、母乳やミルクを飲む力が弱くなる ・便秘 ・神経麻痺がおこり、脱力感が出る ・無呼吸状態になる ボツリヌス菌は発症までの潜伏期間が3~30日と長いので、継続的にチェックする必要があります。 はちみつを食べてしまったときの対処法 気をつけていても、市販の食品にはちみつが入っていることもあります。ボツリヌス菌が含まれる可能性はそれほど高くないので、乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性はそれほどありません。 しかし、絶対に発症しないとも言えないので、誤ってはちみつを食べてしまったときのために、対処法を覚えておいた方が良いでしょう。 ・水やミルクを飲ませる ・生後6カ月未満の場合はすぐに小児科を受診する 画像:PIXTA